【本当はどうなの?】婚活パーティーや街コンに「サクラ」がいない理由
婚活パーティーには『サクラ』がいる!これは昔からよく言われていることですよね。今も変わらず、この都市伝説ようなことを言っている人は一定数います。今回の記事では、実際に婚活パーティーには『サクラ』がいるのかどうか、これを詳しく書いていきたいと思います。まぁ、少し考えればすぐに分かることなんですけどね(辛口)!!なぜ婚活パーティーには『サクラ』がいると言われ続けるのか。これから婚活しようと考えている方や、これから婚活パーティーに参加する予定があるかたは、ぜひこの記事を読んでみてくださいね!
目次
そもそも『サクラ』ってなに?
おそらく『サクラ』という言葉を知らない方はいないと思いますし、ほとんどの方は一度は使ったことがある言葉ではないでしょうか?ただ、『サクラ』がどういう意味のものなのか、『サクラ』がどういう人を指すのかなどの詳しいことを把握している人はどれほどいるのでしょうか?ぼんやりと、なんとなく分かる程度の人がほとんどなのではないかと思います。まずは『サクラ』がどういうものかを知りましょう。
『サクラ』という言葉の意味と語源
サクラとは、公演主催者や販売店に雇われて客や行列の中に紛れ込み、特定の場面や公演全体を盛り上げたり、商品の売れ行きが良い雰囲気を作り出したりする者を指す隠語。当て字で偽客とも書く。
本来は、江戸時代に芝居小屋で歌舞伎を無料で見させてもらうかわりに、芝居の見せ場で役者に掛声を掛けたりしてその場を盛り上げること、またはそれを行う者のことを『サクラ』といった。桜の花見はそもそもタダ見であること、そしてその場限りの盛り上がりを『桜がパッと咲いてサッと散ること』にかけたものだという。サクラの同義語に「トハ」があるが、これは鳩(はと)を逆に言ったもので、同様にぱっと散り去るからだという。これが明治時代に入ると、露天商や的屋などの売り子とつるんで客の中に入り込み、冷やかしたり、率先して商品を買ったり、わざと高値で買ったりするような仕込み客のことも隠語でサクラと呼ぶようになった。サクラを「偽客」と書くようになったのはこの露天商などが用いた当て字が一般に広まったものである。今日では、マーケットリサーチや世論調査などにおいても、良好な調査結果をもたらすために主催者側によって動員されたりあらかじめモニターや調査対象者の中に送り込まれた回し者のことを、サクラと呼ぶこともある。
【https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%82%AF%E3%83%A9_(%E3%81%8A%E3%81%A8%E3%82%8A) 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)参照】
いつもお世話になっているウィキペディア様でございます!
さて、ウィキペディアだけでなく、その他のサイトなどをインターネットで調べても同様の内容が出てきます。『サクラ』は上記のような意味と語源を持ちますが、婚活パーティーに当てはめると、「良好な結果(売上)をもたらすために主催者側によって動員されたりする回し者」という部分が該当しますね。サクラという言葉をより詳しくという方はインターネットで調べてみるといいでしょう。
『サクラ』は詐欺になる?ならない?
続いて、皆さんが『サクラ』と聞いてまず思い浮かぶことは何でしょうか?ほとんどの方が出会い系のものを思い浮かべるのではないでしょうか?もしくは犯罪、という言葉も浮かぶかもしれませんね。そうです。『サクラ』は詐欺罪に問われる可能性のある犯罪行為。サクラとして何かに関わってしまうと、詐欺を行った一員とみなされ、最悪逮捕される可能性もあります。
ちなみに、この詐欺罪は罰金などはなく、10年以下の懲役刑のみの重罪になります。このことをよく覚えておきましょう。
婚活パーティーに『サクラ』がいない理由
それでは本題に入ります。婚活パーティーに『サクラ』はいません。単純にデメリット、というかリスクしかなく、重要なメリット部分がまったく無いからです。
理由①
ざっくりとではありますが、想像しながら書いてみましょう。まず、婚活パーティーを運営している企業が売上をあげたいなどの理由の場合に『サクラ』を使うと仮定します。また、ある程度人数バランスは考慮することとします。
①婚活パーティーの参加費は基本的に男性のほうが高いため、『サクラ』としてお願い、もしくは雇う場合は女性になるでしょう。
②婚活パーティーの運営には、会場費、人件費(運営スタッフ)、光熱費etc…などの運営費用がかかりますが、今回は分かりやすく30,000円とします。
③これにサクラとしてお願いする場合はほとんどの場合金銭の支払が発生することになると思いますが、その『サクラ』の女性にはいくら払いましょう?『サクラ』としてお願いする場合はモデルのような人でないと効果はないと思われるため、そこそこの金額を払うことが予想されますね。婚活パーティーは1時間~1時間30分くらいが平均所要時間かと思いますので、3,000円~4,000円くらいで着てもらえれば御の字くらいでしょう。もしかするともっと高いお金を出さないといけないかもしれません。今回は3,000円で4人手配できることとします。
④続いて、男性の参加費は今回4,000円とします。
⑤『サクラ』ではない一般女性は5名いることとします。
①~③をまとめて、42,000円の運営費用がかかります。そうなると、男性が11名参加してやっと経費が支払えるくらいですね。この時点で、男性11名、女性9名(一般女性5名・『サクラ』の女性4名)という状況になるわけです。ここから男性が増えれば売上ということになっていきますが、人数バランスを考慮しなくてはいけないため、せいぜい後1~2名男性を追加できる程度でしょう。さぁ、売上はいくらでしょうか??
これはあくまで上記②~④までの条件のみの計算であり、重要なことをいくつか省いてあります。追加しましょう。
婚活パーティーは参加者側が予約をするという行動を取らない限り参加人数が増えることがありません。なので、最初はパーティーの規模が分からない状態です。女性、あるいは男性の人数がいくら多くても、もう一方の人数が少なくては婚活パーティーとして成立しないため、『サクラ』として手配する人数も何人になるか分かりません。調整は非常に手間がかかることでしょうね。ある程度規模を決め打ちしてあらかじめ『サクラ』を手配しておくにしても、男性予約が伸びなければただの赤字です。
もうひとつ。先程書いたように、『サクラ』は詐欺罪になる可能性のある犯罪です。今の時代はSNSなどの普及により、『サクラ』としてお願いされた、雇われた女性が友人に話したりした場合、それがSNSにあがる可能性があります。もちろん本人がそれっぽい内容を発信してしまう可能性も0ではありません。情報が漏れれば終わりです。
さぁ、いかがでしょうか?大前提として、婚活パーティーを運営する企業が『サクラ』を使った犯罪行為を行うことなど万が一にもありませんが(犯罪なので)、もし仮に『サクラ』を使うとした場合ということで想像してみました。メリットなどどこにありますか?デメリットというか、リスクしかありませんね。
理由②
じゃあ、人数バランスが崩れたときに『サクラ』を使ってバランス整えてるんじゃないの?と考える方もいるかもしれませんね。理由①と同じですが、『サクラ』を使うからにはリスクしかありません。人数バランスが崩れた場合は、男性、女性の人数が多いほうに連絡し、予約取消などの手続きをして調整する、もしくは了承を取る、パーティーを中止する企業がほとんどでしょう。
婚活パーティーに『サクラ』がいるといわれ続ける理由
婚活パーティーには『サクラ』はいない理由がお分かりいただけたかと思いますが、それでも『サクラ』がいるといわれ続けることにはきちんとした理由があります。昔から「出会い系」のものには『サクラ』がいて、高いお金を支払った、騙し取られたなどの被害が実際に多くあります。こういった背景もあり、【出会い】をテーマとしている婚活パーティーも「出会い系」の一部と考える人がいるからです。
そしてもうひとつ。男性に多い傾向ではありますが、婚活パーティーでものすごくきれいな女性やかわいい女性がいたがまったく見向きされなかった、カップルになった後、すぐに女性と連絡がつかなくなったり、関係が切れてしまうという場合に、相手が『サクラ』だったのではないかという考えに逃げることがあります。これは同じ男性として分からなくはありませんが、こういったことを考え続けていると、それが現実であると誤認し、その人にとってはそれが真実となってしまうのです。こういった人たちが婚活パーティーには『サクラ』がいるということを発信し、一部信じられてしまっているという現実があります。
まとめ
いかがでしたか?婚活パーティーには『サクラ』はいませんが、なぜ『サクラ』いるという情報があるのか、ということがお分かりいただけたのではないかと思います。婚活パーティーは出会いの場です。カップルになった方といってお付き合いが始まるわけではなく、そこからの関係継続、発展には相性や努力、理解が必要となってきます。カップルになって関係が続かなかったとしても、相手が『サクラ』だったという考えをせず、その人とは縁が無かったと思って前に進んでいきましょう!
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